シンクロいろいろメモ

シンクロファンによるシンクロナイズドスケーティングについてのメモ

全日本シンクロ&ジャパンオープン大会観戦記

2月18-19日 第29回全日本シンクロナイズドスケーティング選手権大会&2023ジャパン・シンクロナイズドスケーティング・オープン大会

 

現地でシンクロを観戦してみようかな、シンクロの大会ってどんな感じだろう…という方にちょっとでも伝わるといいなーと思って観戦記をまとめることにしました。

 

今回は2日目の日曜のみ現地観戦してきました(土曜に急用が入ったため1日目見られず…残念)

3年ぶりの有観客開催です。

この時期の長野にしては暖かく雨が降っていたので、長野駅善光寺口バス停からバスでビッグハットへ。運賃200円。晴れまたは多少の雪だったら徒歩一択なのですが(徒歩だとペースにもよるけど20〜30分程度)。

 

ビッグハットは全日本や全中で行くと2階入口から入りますが、1階から入ります。

入場は無料です。

正面に受付があって大会パンフレットが500円で販売されていました。

パンフレットにはチームごとにメンバーの写真、名前、コーチ、プログラム名、振り付け、そしてコメント。このコメントにそれぞれの思いが込められていて読み応えがあります。

コーチや振り付け欄に元選手の名前や、各チームメンバーにシングルやアイスダンスで見たことのある選手の名前を見つけたり…と、これだけでかなり楽しめますね。

 

2階客席へ。

シンクロは出場選手が多いので必然的に関係者もとても多いです。

シャペロン、応援に来ているご家族、お友だち、元選手…という感じで、試合全体の時間や出場チーム数の割にジャッジ側は満席に近い状態。でも一般客はぱらぱら…もっとたくさん増えるといいなーと思っています。とても楽しいので!

ビッグハットの前のほうの客席は傾斜も緩く氷に近くてシンクロのフォーメーション全体を見るには死角が多いため、入ってすぐの1階スタンド後方の席から見ました。近くで見ると迫力があってそれもいいのですが、やはり全体が見られる席のほうがおすすめ。

 

公式練習はシングルとは少し違っていて、1チームごとに練習。持ち時間の中で曲かけが2回行われていました。

本番の衣装を着て練習するチームもいますが、シンクロは練習用の衣装(ただの練習着とは違うおそろいの衣装)で公式練習を実施するチームが多いようです。

神宮IMは真っ赤な練習用衣装です。

今回からJSFのリザルトページに予定要素が載っているので、それを見ながら各要素どんなふうに実施されるのか予習を兼ねて公式練習を見ました。今季はモーツァルトカップの配信で神宮IMと神宮IMジュニアの演技は見ていますが、要素の配置を変えてきていたりするので気は抜けないですね笑。公式練習が初見の場合もあるので、そのときはパンフレットに載っている使用曲名を見ながら曲かけで流されている曲をチェックしたりもします。

神宮IMジュニアもシニアも控えの選手がいて、16人のフォーメーションから少し離れたところで同時に同じ動きでランスルーしているのを見ることができるのも公式練習ならでは。基本的に16人で実施する競技ですが人数が欠けてしまうと演技が成り立たないので、控えの選手がいるというのは本当に大事だし、控えの選手もこうやって経験を積んで、いずれはレギュラーとして出場するようになるんだと思います。

それから、神宮IMジュニアももちろんレベルが高いのですが、シニアの練習になると滑りの力強さやスピードがぐっと上がるのを実感しました。

 

公式練習が終わり、いよいよ2日目の競技開始。

2日目はジャパンオープン大会からです。例年、1日目に選手権とジュニア選手権のSP、2日目にオープン大会、選手権とジュニア選手権のFSというスケジュールで実施されています。

今回のオープン大会はアドバンスノービスのエントリーがなかったため、インターミディエイト、ジュベナイル、オープンエイジの3カテゴリーでの実施となりました。

 

インターミディエイトはチームの過半数が19歳以下、ジュベナイルは過半数が13歳以下、オープンエイジは年齢制限なしで、いずれも8〜16人。

プログラムはインターミディエイトがアドバンスノービス課題、ジュベナイルとオープンエイジがベーシックノービス課題で行われます。

 

6分間練習のようなウォームアップの時間はなく、前のチームが終わるとリンクに入って点数待ちの間に少し滑ってすぐに演技開始となります。

インターミディエイトは全体のレベルがとても高く、ジュベナイルは本当にかわいくて、オープンエイジは高校のスケート部のチームや大人の方たちのチームなど多彩で、こんなに楽しませてもらっていいのか…?というほど見ていて楽しかったです。

 

リンクサイドにキスクラがありますが、シンクロの場合は座らずにメンバー全員立って並んで点数を待ちます。点数が出たときにみんなで喜びあっているのを見ると、見ている観客も感動してうるっと…

 

あっという間にオープン大会が終わり、続いて全日本ジュニア選手権、全日本選手権です。

ジュニアはモーツァルトカップからかなりブラッシュアップされた印象で、シニアは構成(要素の配置)を変えてくるという…驚き。

 

今回はまだ声出し応援できなかったのですが、各チーム、バナーを掲示したり、おそろいの旗やうちわなど客席の見た目はにぎやかでした。

シンクロの応援といえば、チームごとのコールがあったり、バルーンスティックを叩いたり、ふぉーふぉー言ったり(海外の試合だとさらに大きな旗を振ったり、ブブゼラなどの鳴り物などもあったり)かなりにぎやかで楽しいので、早く声出しありに戻るといいなと思います。

 

表彰式は全日本シンクロとオープン大会、一度に行われます。

各カテゴリー3位までが表彰され、表彰台はなくてチームごとに縦2列に並んで、前に出て行き一人ずつ順番にメダル授与。

神宮IMが世界選手権に、神宮IMジュニアが世界ジュニア選手権に派遣されるとの発表がありました。世界ジュニア出場はおそらく初めてではないでしょうか。2020年にも派遣が決まっていたけれど派遣中止になってしまったので。

その後、各チーム氷上で記念撮影などおこなっていました。

例年だと出場選手全員が混ざって手をつないでモーバックと言われている渦巻きを作るフィナーレがあるのですが、今回はなくてちょっと残念でした。とにかく壮観で、見ているだけでも感動的なので是非復活してほしいです。

 

2日目は午後の比較的早い時間に終わってしまうので、ゆっくりお蕎麦を食べてお土産を買い込んで帰りました。

 

3年ぶりの有観客開催で、目の前でたくさんのシンクロの演技を見ることができて本当に楽しかったです。今回は配信や放送がなさそうなのですが、もっとたくさんの人とこの楽しさを共有できるといいなーと思っています。是非現地へ。